武田/モデルナ社ワクチン接種体験記

1. 概要

先日、武田/モデルナ社の新型コロナウイルスワクチンの1回目および2回目接種を完了した。俺は大きな副作用が出なかったものの、接種後の様子を共有する。

なお、 武田/モデルナ社の新型コロナウイルスワクチンの一部に異物が混入しているという事実があるが、この問題については、この記事に示す。俺が接種したものは、幸い当該ロットではなかった。

2. 詳細

俺は30代、基礎疾患なし、アレルギーは軽度の花粉症のみである。また、定期健康診断では、ときどき脂質が高く、経過観察となる程度である。

職域接種にて、 武田/モデルナ社の新型コロナウイルスワクチンを接種した。1回目は2021年8月下旬に、2回目は9月下旬にそれぞれ接種した。本ワクチンは、この記事でも書いたように、インフルエンザワクチンに比べれば、副作用の発現頻度はかなり高い。内心ビビっていたのだが、俺に現れた副作用としては、1回目は接種部の軽い痛みのみ、2回目は腕が上げづらくなるほどの痛みと、37℃台の発熱があった。

接種後、数回にわたり体温を記録した結果を図2-1に示す。
1回目接種後の体温の変化は高々0.5℃程度であり、ワクチンの影響かどうかは微妙である(日常の生活範囲での変動に埋もれている可能性がある)。また、接種部の痛みはインフルエンザワクチンに比べれば大きかったが、腕が上げられないほどではなく、接種後4day経過時において完全に無くなった。

2回目接種後の発熱は、最高37.4℃に達した。成人であれば大した熱ではないが、ここ数年発熱はおろか風邪をひいたことがなかったので、久々に発熱によるダルさを体感し、結構疲れた。発熱してすぐ市販の解熱剤を服用すると熱は下がったものの、接種部は腕が上げづらいほど痛く、1.5dayまで続いた。その後、接種部の痛みが完全に無くなるまでには、約8dayを要した。

なお、接種直前の体温測定は会場設置の非接触式体温計、その後の計測は自宅にてK型熱電対(シース径1.0mm)を脇に挟んで行っており、異なる測定器を用いているから最初のプロットは線で結んでいない。体温計をいざ使おうを思ったら、電池切れで使えなかったため、料理工学のために購入したK型熱電対を用いただけである。

体温程度の温度帯ならば、K型よりもT型の方がよいのだが、持ち合わせがないのでK型を用いた。なお、計測精度は、簡単な試験に基づく実績では、0~100℃の範囲において、最大+0.5℃の誤差があると考えられる。体温計としては0.5℃の誤差は致命的だが、今回の使用目的は温度差であって、温度そのもの(絶対値)ではない。すなわち、接種直前からの体温の変動値を知りたいのである。一般に、計測器の誤差は、同じ計測器で同様の計測を行うと、全ての計測値に同様な誤差が出るから、これらの差分をとると計測誤差は打ち消される。よって、温度差を見る分には体温測定に熱電対を用いても問題ないだろう。

図2-1:接種後の体温トレンド

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